日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

知らない間に距離が

知らない間に距離が、縮まっていたり離れていたりする。わたしはわたしのことだけ考えるので、「他人は他人、勝手にどうぞ。」の一言で終わりなのかもしれないけど、私はなんだかそうもいかなかった。

 

   

友達と友達が付き合っていた。二人のことは知っていたし、恋話をそれぞれにしていたばっかりに「ああ、そことそこがそうなったんだ。」と思った。そして時間がどんどん進んでると思った。他人だし連絡を四六時中とっているわけではないし、知らないのは当然のことだけど、それはそれは驚いた。知らない間に、距離が縮まってた。

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しばらく連絡をとっていなかった人に用事があって電話したら、繋がらなかった。ああ、いつの間にか疎遠になってしまっていた。それに気付くこともないくらい、浅い関係だったのかもしれない。今となってはメールを使うことも少なくなってしまった訳だし、アドレス帳に登録されたどれだけの人と連絡がとれるのだろう。知らない間に、距離が離れてく。

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一時間もないけれど、少しだけ会えそうということで数ヶ月ぶりに会ったら「仕事が決まった」と嬉しそうに次の職場のことを話してくれた。会っていない間に、たくさん悩んで苦しい思いをして納得のいく場所に就職が決まったんだと思う。これからの話を聞いて、わたしも同じくらいワクワクした。

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そして昨日、久しぶりにタイミングがあって電話をしたら「恋人と別れた」という報告があった。ついこの間まで、今度のクリスマスは何を渡そうとか、これまでは何をあげてきたとか、それはそれは浮いた話ばかりをしていたのに。知らない間に、二人の関係は恋人じゃなくなってた。

   
もちろん二人の問題だけど、幸せそうに話す顔をみていたばっかりに悲しかった自分がいた。知らない間に、二人の中で二人の距離が変わってる。これまで色んなところに行って、同じ景色を見て、同じ時間を共有して。一緒にいるだけで幸せで、ぶつかったりすれちがったりしても話し合って関係を築いていって。どれだけ一緒にいて、どれだけ歩みよっていても、あっけなく関係は途切れるんだと。ああ、結局そうなんだとも思った。それなのに「相手には、ありがとうしかないよね」と言った電話口の先には、どんな表情を浮かべていたんだろうと思った。すぐに会えない距離がもどかしかった。

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それから「あんなに誰かのことを想って過ごすことは今までなかったし、それと同じくらい相手に思われたのも初めてだった。」と言って「都合のいい相手は、正直いくらでもいると思うけど。都合悪くても関わり続けようと思う相手はなかなかいないよね。」と続けた。それくらい、わたしは目の前の人や物事と向き合ってきたのか。それ以上に自分から関わろうと、向き合おうとしてるのかとも思った。

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最近は「知らない間に変わってるんだな」と思うことがよくあった。基本的に余計なことは考えず、「目の前のこと」「自分のこと」に集中して過ごす時間が多かったからだと思う。だからこそのストレスフリーで、自分のための時間や今を十二分に楽しんでいたけれど、そこに「大切な誰か」が加わるだけで、もっと良い意味で弱くも強くもいれるのかなとも思った。今はまだ、目の前のことや自分のことで精一杯だけど、そうありたいって思った。

  
もし全てに終わりが見えていたら、逆算がしやすいのかもしれない。先が見えていれば、「いま」どうすればいいがはっきりわかるだろうし危機感も生まれる。でも、先のことなんてわからないのが現実で、確信なんて持てないし動けない。でも分からないからといって、考えるのを辞めてしまうのは違う気もする。

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もっと「こうありたい」を見つめ直して、今の自分を寄せていきたい。それが利己的な意味だけではなくて、もっと利他的なものに広がるように。利己と利他の両立って言葉、前職でよく使ってたけど本当にそうありたいな。

2020/02/12