日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

思いやりに溢れる人の話

いつも、会うときは決まってお互いのしていることと住んでいる場所が変わっている。それなのに、どこにいたって会いたさが定期的に募る。そして会う度に、彼の人の良さが溢れてくる。名前は出さずに紹介する、自分の友人メモリアル六号目。

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初めて会ったのは学生のときだった。彼はヒッチハイクで日本一周しながら、その出逢いをブログで発信していた。得意のカメラで、人の幸せに何度も寄り添っていた。彼の周りには、笑顔が溢れている。旅の終わりには写真展をしていて、そこでは人と人を繋いでた。

     
出会ってから約三年。日を追うごとにレベルアップしてる感じがある。今回は一年半以上ぶりの再会で、それが嬉しくて会う前にちょっとした手土産を用意した。ああでもないこうでもないってなる、相手の好きなものを考えながら選ぶ時間は楽しい。渡したとき、喜びながら「ありがとう」と言われて、また嬉しかった。

     
もともと「夜会えるかも」ということになってたんだけど、お昼から会おうということになった。お酒好きの私にとっては珍しく、お昼からゆっくり会いたいとなった。

    

ふだん都会に住んでいるから「福岡ならではものを食べたいかな」と思っていたら、どうやら明太子が特別好きというわけじゃないらしい。いくつかの候補の中から、九州の美味しいものを選んで食べられる緑に囲まれている小洒落た定食屋さんに行くことにした。

      
外は、用がなくても冷房の効いた店に入りたくなるような暑い暑い日だった。熱風がすごくって、まるで車の上で目玉焼きができそうなくらい。お目当ての定食屋さんに向かってる途中、ラーメン屋の行列を見つけた。「なんか、ラーメン食べたいよね」となって、予定を変更した。

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ラーメン屋さんでの会話はやっぱり止まらなくて、そのあとも場所を変えて近くのタリーズにも入った。たくさんの人と関わっている人は、人を見る目がある。同じ温度感で話してくれてる。何度も相手が喜ぶことを、ナチュラルにしていた。

       
歩いているときは、決まって車道側。お店の中に入るときは、ドアを開けてくれる。座るときは、奥のソファに座らせてくれる。飲み物が減っていたら何も言わずに注いでくれた。お店を出るときは、店員さんにお礼をして出る。さりげなくジェントルマン。というか何をするにも、動作が丁寧で思いやりに溢れてた。人としての温かさが、たくさんある。本人にとっては当たり前なのかもしれないけれど、さらっと出来るのがすごいと思った。

      
そんな彼に「実は」と話されたことが嬉しくて、今でも思い出して笑みがこぼれてしまう。実は、私が今の恋人と付き合う前から「二人の空気感は似てるから、きっとめちゃめちゃ合うか、バチバチかのどちらかだろうな。」と思っていたらしい。空気感が同じというのは嬉しい。続けて「それで二人は、めちゃめちゃ合ったってことだね。」と言われたのが少し照れくさかった。

   

どこが好きなのか、どう思っているのか、どう思っていたのか。話していくうちに、思いが強まっていく気がした。言葉にすると、思いは増すみたい。

      
当時彼は旅をしながら毎日をブログに綴っていた。そのブログは「これから先、人の幸せに寄り添えるような活動をしていくので、どうぞ応援お願いします!!!!」という一言で更新が止まっている。着実に、今の彼はその言葉通りの生き方をしている。そして、彼を応援している人も着実に増えてる。言葉にすると、人の想いは強くなるのかもしれない。

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(見ての通り、彼の撮った写真はどれも素敵だ)

     
会いたいと思った人に、会いたいときに会うって大事だ。こないだのタイでも思った。改めて、わたしはこの瞬間瞬間が好き。初めましても、久しぶりも「会いたいと思ったタイミング」を大事にして会っていきたい。それができるうちに、しっかり動いてく。そう思わせてくれて、ありがとう。

                

2019/08/04