日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

元号が変わる日

平成最後の日は、白ワインナイトをしようとスーパーに買い物に行って「ワインって、味がよく分からないんだよね」とか言いながら見た目だけで白ワインを買った。

   

私が食べたかったカルパッチョ、彼氏が好きな魚を使って「これがウィンウィンってやつ〜」とか思いながらレジに並んだ。それだけで楽しかった。

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程よく酔いが回ってきたとき、今までのしんどかった思いを教えてくれた。今までは楽しくて面白い彼氏が、いろんな思いをぶつけてくれた。知らなかった、というよりそこまで深く考えていなかったという感じで拍子抜けした。

    

いっぱいいっぱいになった私は「こんなにも辛くさせるなら、別れる選択をした方がいいんじゃないか」と思った。言葉に詰まりながら、そのまま思いを伝えた。軽々しく別れを口に出す人は嫌いだったので、初めてだった。

   

口に出した途端、苦しくなった。涙が止まらなくなった。自分からその選択肢を出したくせに、別れたくない気持ちで胸いっぱいになりながら言っていた。

       

全て無かったことにしてしまえば楽になる精神が昔からずっとあって、彼氏とお付き合いしてきた日々も同じように出来ると思ってた。でも全然できそうになかった。そう思いながらも、「今まで、ありがとうございました。」と続けた。強がった。

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高校のとき「好きな気持ちがあるのに、別れるとか絶対後悔するからやめなよ」とあれだけ友達に言っていたのに、自分からその決断をする日がくるなんて思わなかった。それくらい、仕方がないって思った。でも、ありがとうが切なかった。

         

この数日、一緒に過ごして、そばにいてくれるだけで幸せだって実感してた。色々あっても、きっと大丈夫だって思った。やっぱりこの人だっていうのは、直接関わってから気付けるもんなんだろうなってなった。こんなに幸せな気持ちにしてくれるのは、この人だからだって何度も実感した。

        

だから「何も出来ない」と悔しそうに話していたのが不思議だった。時間やお金を使うことが全てなのか。何かをする、じゃなくて何もしなくても側にいれるだけで充分だったのに、こんなにも幸せなのに、どうしてそんな風に思うんだろう。酔った勢いで話す思いを聞いて、彼氏の気持ちが分かった。それから、申し訳なさがたくさん募った。

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朝起きたら、荷造りが済まされていた。そして「寝ている間に帰るか少しだけ迷った」と教えてくれた。そのあと、会話をした。帰らずにいてくれて良かったと思った。朝起きて、こうやって目を見て話せて良かったと心から思った。

     

何も言わずに、知らない間にサヨナラを告げる人がいる中で、感情をぶつけてくれたのが嬉しかった。気持ちを教えてくれた。しっかり向き合ってくれた。教えてくれなきゃ、気付けなかったことも多かった。

     

それから思っていることを、同じように伝え合って、今まで通りの関係で居られることになった。令和を迎える朝は好きな人と迎えることができた。何事も、当たり前じゃないんだって改めて気付かされた。好きな人とは、やっぱり付き合っていたいと思った。

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彼氏が帰ってしまって、家でカメラのフォルダに並ぶ写真や動画を見た。携帯の中から聞こえる自分の声が想像以上に高くって、とても嬉しそうで幸せそうだった。好きが、溢れてた。

        

なんかもう、いろいろ難しいけど伝えることだけは諦めずにいたいと思った。遠距離でお互いに状況が変わっていったとして、優先順位も生活のペースも変わっていくことだってある。

     

それなら、そもそも自分がどうありたいのかを考える。何を一番大切にしたいのか、その上でじっくりゆっくり考えて選択をする。遠距離が寂しいなら、近くにいる人を探せばいい。そもそも付き合わなければいい。

     

でも付き合うって決めたのも、付き合っていると決めるのも、お互いの自由。強要するものでもされるものでもない。ポリアモリーであることも、不倫をすることも、別れることも、そもそも付き合う選択をしないってことも、全部自分達で選んで決めている。

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その中で、私たちは付き合う選択をしたってだけで。先のことは誰にも見えないし、私自身どうしていくか分からないし、そもそも人生何が起こるか分からない。だけど、これからもこの人と付き合ってたいと、思った。

       

「今○○らへんにいるよ」の連絡が来るだけで嬉しいなんて、まだまだ中高生の恋愛と変わらないのかもしれない。

   

何をしていても笑顔になるし、誰かにヤキモチを妬くことだってあるし、関われば関わるほど魅力的だと思ってる。良い仕事のパートナーにもなるだろうし、何も言わなくても意思疎通を図れるくらいの親友にもなれると思う。足りないところは補い合うってことも出来る。それくらい尊敬してる。なんだって出来ると思ってる。

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だからこそ、お互いにプラスな選択をしていきたい。「自分のことを自分で幸せに出来ない人は、他人を幸せにすることはできない」というのと同じくらい、「他人を幸せに出来る人は、自分をもっと幸せに出来る」と思ってる。幸せにしたい人ナンバーワン。

    

という、結果いつもと同じ話。ごめんねとありがとうと、大好きってなった元号が変わる日。

    

2019/05/02