大好きなお祭りの話。後
今回のボランティアには、特別な思いがあった。第十回目っていうのもあったし、大好きな人達で溢れる回でもあった。
前職で出逢った特別な存在の教え子ちゃん。高校からの恋愛アドバイザーの親友ちゃん。人生を変えてくれたキーパーソンの先輩。お付き合いをしてくれてる大好きな彼氏くん。付き合うきっかけを作ってくれた人。大好きな友達と友達のカップル。ああもう数えきれない。大切な存在の大集合だった。行く前から最高に楽しみだった。
小さい頃からの憧れだった「先生になる」っていう夢が、今回のボランティア参加で対策不足が理由で「また来年」になっても良いって覚悟で参加した。それくらい、今回のボランティアは絶対絶対参加したかったし、悔いのないかたちで参加を終えたかった。だから、どれだけ反対されても曲げなかった。
とはいえ自己管理能力が低過ぎて、みんなが作業をしているときに昼まで寝てしまった日もあった。ボランティアは休みたいなら休めるし、動きたいなら無限に動くことができる。ただ、「悔いのないように動く」って決めたのにって速攻口だけの人間になっている自分に、落胆した。ある意味ここから巻き返すぞってなった。失敗経験って大事だ〜
楽しみながらも、悔いのないくらい動くって決めてやってきた本祭の朝。既に疲れがピークに達していて、手足の先まで疲れで痺れてるし腫れていた。周りの人は、いつもこれだけ動いてくれてたんだって気付いて泣きそうになった。色んな感情が、初めてだった。
無い頭をグルグル回転させて、動いて動いて動いた当日。少しだけ背伸びしながらも、等身大の自分で、できる最大限で楽しみながら動いた。他の動いてくれている人に、休む時間を少しでも作れるように、自分ができないところは周りを頼った。頼らせてくれる周りに感謝が止まらなかった。
終わった後に後悔しないように、終わった時の自分が好きな自分でいれるように、動いた。これまで参加してきた自分だから出来ることを思考グルングルンで動いた。空回りしていたかもしれないけど、最初から最後まで楽しかった。帰りの時間の関係で、お祭りは最後までいれなかったけど最高だった。完全に自己満足だけど、充実感たっぷりだった。
ずっと前から、何かの終わりが散らつく瞬間が苦手だったはずなのに、笑顔で帰る自分がいた。涙とか悲しい表情とか全くなかった。スッキリしてた。
そして終わった後の現実に戻される。帰ってきて、試験は二日後。試験内容は、模擬授業・面接が二つ・水泳・ピアノ弾き歌い・英会話・小論文。四日間。対策をしている期間、周りと比べたって何にもならないのに、どうしても比べてしまう自分がいた。
そうして不安がピークに達して、解決の出来ないモヤモヤした感情を取り除きたくってどうしようもなかった。誰かに頼りたい時に限って、頼り方が分からなかった。
「不安だし全然自信ない」ってとうとう耐えきれなくなって弱音を吐いたら「これまで約一週間、好きなことして楽しんだんだから四日間くらい頑張れ」って言われた。やれるだけやろう、終わった時に好きな自分でいれるように言い訳せずに向き合おうって気合いを入れ直した。
試験当日、心臓の音が身体の至るところで聞こえるくらい緊張した。多分、寿命が縮まった。「悔いなき人生にする」って何度も言い聞かせて、人という字を掌に何度も書いては飲み込んだ。四日間が終わった。
そして今週の金曜日、合否発表だった。受験番号AE292。続きはウェブで。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00364557/index.html
いま、好きな自分で生きていけてるなってなった。好きな人達に囲まれていつも生きてる。笑顔がたくさんの人生って、最高に心地が良い。ありがとうが、ありがとうを生む。好きが好きを生む。このサイクルって最高だなって思った。
2018/09/16