日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

強さと弱さの関係

強いと思った彼女は直接二人で話すのは初めてで、ひたすら「強さ」を感じた。彼女自身が強いからこそ、周りの弱さを補える。名前は出さずに紹介する、自分の友人メモリアル二号目。   

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渋谷駅で待ち合わせ。彼女の持つ、透明色のバッグの中に本が入っているのが見えたとき、意外に感じた。というより、もともと二人で話したことがなかったので、色んな話をしたい気持ちが一層深まった気がした。

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いつもニコニコしている。会うたびに「かわいいね」と伝えていた。三つ下の女の子とご飯に二人で行く機会が無いので少し緊張をした。

   

柔らかい印象を持つ彼女とは、今回二人で話をするのが初めてで。ブランコに乗れるという渋谷のカフェで、聞きなれない横文字だらけのメニューからパスタを選んだ。

   

話せば話すほど、知らない彼女の「これまで」が見えた。「これまで」と「いま」が繋がって、不思議な感覚になった。こうやって、人の価値観が生まれてくるんだ、と思えたからだと思う。

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仲良い友人が自殺未遂をしていた現場を目の当たりにしていたり、大好きな恋人との別れから立ち止まった世界があったり。そんな色んな経験の後に追い打ちをかけるようにやってくる自己嫌悪感。その全てと彼女はしっかり向き合っていた。

    

たくさんの苦しい経験をバネにしているから、この子は強いんだと思った。これまで「できなかったこと」を、ひとつひとつクリアにしていっている。着実にステップアップしている、というような感じ。

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目の前のことに真摯に向き合って、出来る出来ないのラインを、経験から自分のものさしを作っていく。ひとつひとつの経験を学びとして自分のものにしている証拠だと思った。

     

         
そんな彼女が「これからも大切にしていきたいことってある?」という問いに「人に優しくありたい」と答えた背景には、きっと多くの大切な存在があったんだと思う。

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誰かのために全力で向き合える人は、強い。彼女と話して「芯のある強さ」の偉大さを教えてもらった。それは周りとの向き合い方、好きな人との向き合い方、自分との向き合い方。辛い経験すらも、自分のチカラとしている。

    

         

「強いところも弱いところもある」という人に魅力を感じるのは、結局「弱いところ」も「強いところ」に変わるからなんだと気付かせてくれた東京二日目。

   

2018/06/06