日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

鉛筆とシャーペン


小学生の時シャーペンをこっそり使っていた。

学校の先生たちはシャーペンを持っていることを見つけるとすぐ叱っていた。

どうして鉛筆でなければいけないのか
分からないから、見た目が鉛筆の形をした
シャーペンをこっそり使っていた。

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でも学校は鉛筆を使えと言う。


1.シャーペンは筆圧の加減が難しい
2.鉛筆は芯の形が整うので「はね・とめ・はらい」が上手に書ける
3.鉛筆の芯はシャーペンの芯より折れにくい



私も大学でそう習ってきたし何も疑問に思っていなかった。

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でも子どもがそれを言われたらどうだろう。


大人になった気持ちにさせてくれる
あのシャーペンを使いたくてたまらない時期に
それを言われたところで気持ちは変わらない。



そんな時に
父が教えてくれた鉛筆を使う2つの理由。

鉛筆は木から出来ている。
木は命のある植物だから、木の温もりを
小学生のうちに感じることができるように。
シャーペンは石油から出来ており無機質なものである。
だからシャーペンではなく、鉛筆を。

もう1つの理由は貧富の差が明らかになることを避けるため。
シャーペンは金額によって見た目の差が大きく変わってきてしまう。そういったところでの差が出てこないで済むように鉛筆に統一する。

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シャーペンが買えるかどうかなんてその子の家庭で決まってしまう。
親の裕福さで子ども自身の裕福かどうかを決めつけられてしまうのは余りにも悲しい。子ども一人一人は何も変わらないのに。


昔は鉛筆とシャーペンの金額の差が大きかったそうで、もし鉛筆に統一していなければ貧富の差が大きく出ていたんだろうな。



そう考えると知らなかったことが多いんだろうなと思う次第であります。



もっと多くを知っていきたい。
やっぱり尊敬できる父親だなぁ。


2016/01/15