日常を綴る

止まっているようで進んでいて進んでいるようで止まってる

さいきんのことと、旦那さんのこと。

結婚してからの関係についてとか、引っ越してからのこととか、愛してることについてとか、愛情いっぱいの彼とのこととかについて書いてほしいと言われて。

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最近職場で同僚から「結婚っていいですか?」と聞かれて、すぐに「結婚って、想像してる何十倍も、いいですよ」と前のめりに答えたわたしがいる。

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一緒に住むようになって、やらなきゃいけないことに追われて家事に仕事に余裕がなくなると思っていた。あれしてよ、これしてよがお互いに増えて不満だらけな生活かと思っていた。それなのに、想像の何倍も仲良しで、幸せで、結婚する前よりもずっと、安心感が強まった。

 


それから、旦那さんの家族と過ごすことが今まで以上に増えて、「たのしいね」が増えたと思う。大切な人と結婚すると、大切な人がまた増えて、その人たちとの時間が生まれて毎日が充実する。わたしの家族と過ごすことは、もちろん大好きだけど同じくらい大好きな時間の過ごし方が生まれてる。

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結婚して八ヶ月。最初は、わたしの地元に住んでいたけれど、今後のことを考えて少し早めの引っ越しをした。通勤時間が十五分から約二時間になった。行きは優雅に本を読みながら通勤するようになった。帰りは仕事用リュックを身体の前に持ってくるほどの満員電車で通勤している。ビジネスマンって感じが増した気がする。


今までよりも通勤時間が長くなったのに、思っていたより辛くなかった。帰ったら旦那さんが待ってくれてる喜びがあるし、わたしの方が早く帰る日は喜ばせようと、いつもより料理に気合いが入るっていうのも楽しいから。料理サイトで献立を考えながら帰る電車も、けっこう好き。

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それから、来年からの引っ越した先での就職も決まった。第一希望で、こんなにもとんとん拍子で決まるのかと驚くほどスムーズに決まった。報告した途端に鳴り響く着信が嬉しかった。自分のことのように喜んでくれる人が、こんなにもいる。


今の職場を離れることを寂しがってくれる人がいる。周りにバレないくらいの万歳を、こっそり一緒にしてくれる人もいる。こんなに大切にしてくれる人たちに、わたしも、それ以上に大切にしていきたいと思った。


引っ越しが終わると、今度は結婚式の話し合いが始まった。よく恋愛ドキュメンタリー番組で出てくるような展開が待ち受けてるかと思いきや、わたし達らしい進め方な気がしてる。こういうところにも、個性が出てきてておもしろい。

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そして、愛情いっぱいの彼とのことについて。「たっちゃんが、これまでしてくれたこと」について、すこしだけここにも記録する。


顔を見て、気持ちを理解してくれる。何かしたら、ありがとうって伝えてくれる。言わなくても、気持ちをわかってくれる。車道側を歩いてると内側に入れてくれる。


試験や面接の時、がんばってねの応援チョコをさりげなく買ってくれる。頭が痛いときは、ずっとそばにいてくれる。駐車するときに、わたし側を広めに停めてくれる。ドアを開けてくれる。


荷物を持っていたら、いつも持ってくれる。両親との時間を優先してくれる。疲れているときは、とびきりおいしいご飯を作ってくれる。目が合ったら、いつも笑わせてくれる。苦手なトレーニングもがんばらせてくれる。


カフェに行って一緒に勉強がんばろうってしてくれる。一緒に過ごしてくなかで、関係が深まってく。すきなひとと結婚できるって、最高に幸せ。

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振り返るだけで幸せな気持ちになれる。そして、それが時間が経った今も変わらないのがうれしい。最強で最高の旦那さんと結婚したんだなって思う。うれしい、だいすき、しあわせが止まらない。これからも、ずっとなかよしでいたいな。


2022/10/28

家族になるということ

2021/10/20

家族になるってどういう感じなんだろう。わたしにとっての家族と、家族にとってのわたし。彼にとっての家族と、彼の家族にとっての彼の存在。きっと似ているようで関わり方は違ったんだろうと思った。

   
彼の家族から、食事をご馳走になった。今まで食べたことがないくらい、とびきり美味しいステーキの出てくるお店に連れてってもらった。お酒もご馳走になったのに、緊張からか全く酔わない。これまでは、少しの間だけ顔を合わせて話すくらいの関わりだったから、特に緊張した。何を話そうとか、どんな風に思われるだろうとか。せっかくなら良い印象を持ってもらえたらうれしいなとか。頭の中をぐるぐると思考を巡らせて、気づいたら家に帰る車の中だった。

   
これからのわたしと彼の関係。どうなるのか、わからない。見えない未来のことを想像しては、目の前の今に目を向けることを繰り返す。「年内にはプロポーズの言葉を伝えるね」と言っておきながら、すでにその言おうとしている言葉を何度も伝えてくる彼に笑いながら車の助手席に座る。彼といると、いつも笑顔でいられる。

 

     
2021/10/20

昨日、電話で話してたらギクシャクした。ずっと一緒にいようとする彼と、仕事とプライベートと恋愛は、別にして動きたいわたし。向き合う余裕がなくて「考えたくない」という思考に逃げる。考えないで済むなら、いっそのこと今週は会わない選択をしたいという感じ。友達と会うのが先約であって、それなのに「そこで何するの?」と言われ窮屈な気持ちになった。何時になったら会えるとか、何時まで会えるのかとか。そんなの考えずにその場を楽しみたい。時間に制限をされると行動も制限されてしまう。それで周りに気を使わせてしまうことも嫌だった。自分に余裕がないと、全ての言葉を否定的に受け止めてしまう。悪い癖。

   
もう、話したっていい方向にいかないし自分の思考そのものがマイナスになっていっているような気がして遮断したくなるわたしに対して、今すぐにでも会いに来ようとする彼。断りを入れてから、携帯の電源を切った。寝てしまえば向き合わずに済む、と結局投げやりな気持ちになりながらベットに横たわった。

    

 
2021/10/21

朝、ラインでやりとりをする。なんとも言えない。彼は、会いたがってくれている。でもその気持ちの全てに応えきれない自分がいる。どう話せばいいのか。無理しなくていいよと言われれば言われるほど、申し訳ない気持ちが溢れてくる。待っている人がいると思うと早く帰らなきゃが出てくる。待たせてしまっていると思ってしまう。本人がそれでもいいと言ってくれたとしても、自分がそう思いきれない。

  

今日はイベントのミーティングがあるから、きっと電話もその前後になるけれど。そもそも明日は出張で遠くまで行かなきゃいけないから、実家に泊まりたい気持ちの方が大きい。でも、会いにくるなら自分の家まで戻ってこなきゃいけない。実家に帰るから今日は会えないと伝えてしまえば、それで終わりなんだろうけど。そうなると、わたしがまるで会いたがっていないように感じるかもしれない。結局自分の感情を抑えて関わらなきゃいけなくなる。それがまた苦痛に感じてる。

  
わたしさえ我慢すれば、どうにかなる。ちょっとでも調整ができるなら、そうした方がいいのかもしれない。でも、そうすることを心から選択できない自分がいる。彼との時間も大事にしたいけれど、それと同じくらい友達や家族、自分の時間というのが欲しい。それが本心な気がする。

  

 
2021/10/22

昨日の夜、ミーティングの前に電話で話した。自分の中で、整理できている部分を伝えた。そしたら彼の方から「土曜日は、本当にどっちでもいい。会っても、会わなくても。でも、少しでも会えるっていうならすぐ会いに行くよ。」と言ってくれた。改めて、理解のある人だと思う。本当は、わたしの感情をすごく優先してくれているのかもしれない。分からないけど、彼の優しさに本当に救われた。

  
今後の関係がずっと続くと想像したときに、どうなるんだろう。いい関係なのか。考え始めたらキリがない。まだ見ぬ先のことなんて、誰にだって分からない。

  
結婚して家族になれば、家族との時間が減る。友達との時間が減る。二人だけ、もしくは二人の間に生まれる子との時間だけになるかもしれないと思うと心細い気もする。

  
子どもができたとして、彼は今と同じように愛してくれるのか。子供が一番になって、喧嘩が増えるんじゃないかとか。よくない方向に思考がいってしまっているのがわかる。ないものねだりをしているのかもしれない。

  

  

2021/10/25

今回の、会いたい頻度が違うっていうことに関して、昨日の美容室で話していたら気持ちが落ち着いていた。大学生のときから担当してもらっている美容師さんの週一しかないお休みは、基本的に家族としか過ごさないらしい。というのを聞いて「家族になれば、それが当たり前なのかもしれない」と少し考え方が寛容になった。

   
会いたいと言われて、少しでも会えるならと動いてくれるのはありがたいことなのかもしれない。今日も高速でピューンと飛んで来てくれた。仕事がお互いに終わって、猫に餌をあげてから来てくれた。ちゃんと話せば、わかってくれるのかも、と思った。

   
家族になって、自分の思うような時間が減るかもという不安も。もしかしたら、話し合えば調整できるものなのかもしれない。彼に話せば、ちゃんと向き合ってくれる。それだけは、まだ見ぬ未来の中でもわかること。

   

   
2021/10/26

今日は、朝学校まで送ってくれた。仕事の都合で車で行かない方が便利がいいから、送ってもらえるとありがたいって伝えたら喜んで送ってくれた。家族になったら、こういうのも当たり前にしてもらうことになるのかな、と不思議な気持ちになった。仕事中しんどくて涙が出たって伝えたら、福岡からすっ飛んで来てくれた。周りにいた同僚から「優しいね」って褒められて恥ずかしさもありつつ嬉しかった。

   
一緒にいる時間が長ければ長いほど、こうやって家族になるのかなと自然な気持ちでいられる。こんなに愛してくれる人はいない。それは付き合い始めてから今も変わらない気持ち。確実に、好きが大きくなっている。

  

   

2021/11/05

時間が経つにつれて、関係も感情も変化しているなと思う。この間、以前お付き合いしていた人と別れて気持ちが切り替わらなくて苦しかった気持ちを書き残していたのを読んだ。ああ、苦しかったなと読みながら懐かしい気持ちになった。懐かしく思えたことが、嬉しかった。整理できてる。

   
きっと時間が解決してくれるはず、次の月には気持ちが変わってるかもしれないとか。変わらないのは分かってるのに、期待してしまうとか。少し先の未来に、いちいち期待して変わっていない自分に落胆してを繰り返していた。今の彼と出会ってから、ずいぶん落ち着いたなと思う。

   
この間の同僚との飲み会のときに、迎えに来てくれたついでに飲み会に合流してくれた。周りからの質問に、丁寧に応えてくれた。職場の人たちに、こうやって紹介していく機会が増えれば増えるほど、結婚への気持ちも高まってく。ああ、こうやって結婚していくのかなって。家族になるってどういうことなんだろうっていう疑問から、家族になるってこういうことなのかなって曖昧いだけどなんかぼんやりとわかった気がした。

   

  
2021/11/08

彼の期待に応えられそうなことと、そうでないことがあること。わたしにもしたいことがあるということ。彼のしたいことで、できる時とそうでない時もあるということ。伝えたら、いつも理解してくれる。

   
これまで付き合っている相手と大きな喧嘩したことがなかったわたしからすると、全てが新鮮だった。こうやって感情剥き出しにすることも、泣きながら自分の気持ちをその場で伝えることも初めてだった。それでいて、そういう時に向き合いきれないわたしと必ず向き合おうとしてくる彼の気持ちも嬉しかった。より親密になれた感じがする。喧嘩するのも、たまにはいいのかもしれない。喧嘩というより、気持ちのすり合わせって感じが良かった。

  

  
2021/11/17

仕事が早く終わって、彼の週末の試験に向けて応援隊としてサプライズで会いに行った。掃除やご飯の準備をわたしがしている間に、勉強しててもらう。すごく喜んでくれた。わたしも、彼のためにできていることがすごく嬉しくて「来て良かった」と思った。

   
料理をしている最中に「本当に来てくれてありがとう」と勉強机のある部屋から伝えてくる彼が愛おしくて。作った料理を「おいしいおいしい」と言って頬張る姿が可愛かった。一緒にいる時間が長ければ長いほど、こういう瞬間が増えるのはいいなと思った。家族になるってなんだろう。全てを曝け出しながらも、支え合う関係なのかもしれない。

  

  
2021/11/23

昨日から今日にかけて、大好きな友達が東京から福岡に来るっていうことで、久しぶりに大学のときのように集まった。それぞれの抱える悩みとか、仕事に対して思っていることとか。あっという間に時間になってタクシーで博多駅まで向かったら電車で彼のいるお店まで歩いた。もうすでに酔っ払っていて、彼と一緒に飲んでいた周りの人たちが「いいやつだよ、こいつは。真面目で優しい。」と話していて、もっと好きになった。

  
翌日は、彼と友達と三人でオススメのラーメン屋さんに並んだ。雨が降ってきたら傘を車から取ってきてくれて、そんなところも優しくて好きだなって思った。それから近くの喫茶店に立ち寄って、ゆっくり話した。友達が「なんか、独特な魅力があるよね。もっと話して知りたいって思うし、笑った顔が素敵。」と彼に伝えていたのを見て、なんだかちょっと恥ずかしいような、それでいて大好きな二人のいる空間に自分がいることが幸せで仕方なかった。

  
それからわたしの好きな温泉に入りに行って、彼と一緒にいて幸せなこととか、楽しかった思い出とかたくさんたくさん話した。大好きな友達が、大好きな彼を褒めてくれること。こんなに素敵なところもあるんだよって話せること。この時間がとっても幸せだった。

   

  

2021/11/28

今回の東京は、前の会社の同期同士の結婚式で三年ぶりの東京でもあった。前の日から泊まりに来て、大親友の彼氏と二人で飲んだとき「不満とかないの?」と聞かれて全くないと答えられた自分に驚いた。ありがたい存在だと、思っていたけど不満が出てこないっていうのが嬉しかった。というより、そんな風に関わり続けてくれてることが嬉しいなって。大事にしたいなってもっともっと強く思った。

   
こんなにも幸せにしてくれていて、そんな人と一緒にいれる。今回の結婚式みたいに、二人の思い出がたくさんあるといいなって思った。彼のことがだいすきだと、改めて思った。空港まで迎えに来てくれるらしい。もう会いたいなあ。

   

   
2021/12/11

大好きな宿に、彼がまた連れてきてくれた。五年以上も前から行きたかった場所に一年に二回も連れてきてもらえるなんて思ってなかった。行きの高速から、もう幸せで胸が躍ってた。

  
ご飯が終わって部屋でゆっくりし始めたくらいに彼が私の目を見て「いつも一緒にいてくれてありがとう」と言って、嬉しい言葉をつらつらとわたしに贈ってくれた。指輪を手に、プロポーズをしてくれた。ダイアモンドを渡したかったからって、素敵な指輪をプレゼントしてくれた。

  
嬉し泣きしたのは、人生で初めてだった。泣きすぎて、呼吸困難になるかと思った。ずっと幸せだった。この日のために準備してくれたんだろうなって、指輪を買いに行くとき緊張しただろうなって、もうその全てが嬉しくて幸せで、愛おしくて。人生で一番幸せだったと思う。大好きな人と一緒になれるって、本当に奇跡で、大切で、とても幸せだ。

  

  
2022/02/19

今日は両家顔合わせの日。本当だったら今日は仕事で、仕事を途中で抜けてバタバタ新幹線で向かう予定だったのに、コロナで無しになったから余裕もって行けた。

   
一時間前に着くお父さんとお母さんと早めに合流して、いよいよ結納式と顔合わせ会。彼のご両親は、ものすごく緊張してた。いや、彼自身が一番緊張してたかも。それがおかしくって、笑顔が止まらない時間。手作りのしおりも、喜んでもらって褒めてもらって幸せだった。ご飯も美味しくて、幸せが詰まってた空間。いつ思い返しても、戻りたい時間。

  
それから彼の実家で、彼の家族がそろってお祝いしてくれた。おいしいお寿司を頼んでくれてて、たくさんお酒も飲んで心も身体も満たされた。

  
次の日は、うちの家族とご飯の日。彼がこれまで以上に笑ってて、少しは緊張がほぐれたかな?って感じがして嬉しかった。これからどんどんお互いが、お互いの家族と打ち解けていけるといいなあって思った。

  

  

2022/02/23

入籍の日。昨日は「独身最後の夜だ〜」とか言っていたのに、結局普段と変わらずに過ごしてた。

   
入籍日も変わらず、筋トレに行こうとする彼についていくわたし。彼に起こしてもらいながらも、眠気に負けそうなわたし。数分経って、わたしがすっかり起きたころには彼は隣で眠ってる。こういう、すれ違いはたまにある。結婚して同棲して家族になってってしたとき、すれ違いがあっても平気な気がする。彼には、安心感がある。

  
彼が飼ってる猫の福ちゃんは、今、毛布をふみふみしたりペロペロしたり寝てる彼の上に堂々のいる。わたしも彼女を見習って、彼とリラックスした関係性をより一層築いていけるといいなって思う。

  

これから名字が変わるのかと思うと、実感わかないけど。きっと時間が変化をもたらしてくれると思う。

   

婚姻届に福ちゃんが乗っかって、書かせないようにしてるのも可愛かった。いよいよ、結婚。さようなら、谷添の姓。なんだかすごく不思議。

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家族になるまでの、気持ちのメモリアル。

2022/03/20

若宮ばあちゃんへ

大好きな若宮ばあちゃんへ

 

あっという間にいなくなっちゃったから、気持ちの整理ができてないよ。今でも、またすぐに会える気がするし、ずっと一緒に笑い合える気がしてるよ。

 

少しでも時間ができたら会いにいくって決めてた一番の人がばあちゃんだった。会いに行けば全力で喜んでくれて、綺麗だねってすぐ褒めてくれて、話すだけで楽しい楽しいっていってくれるばあちゃん。会うだけでこんなにも喜んでくれるんだって嬉しかった。

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大学も、ばあちゃんが近くに住んでるからそこにしたし、ばあちゃんがいるから、一人暮らしの家をばあちゃんちの近くにした。一人暮らしをする前でも、大学の授業が始まる一時間前には行ってばあちゃんと話をしてたね。


シチュー多く作りすぎた時は持って行って一緒に食べたし、時間がある時はばあちゃんちで料理もした。でもほとんどばあちゃんに甘えてご飯作ってもらってたね。南蛮漬けが大好きだったなあ。煮物も美味しかったし、作ってくれるのなんでも美味しかった。出来立てで手作りで、全部あったかかった。


泊まるって言ったら、お布団干したのを敷いて待っててくれたね。下のエントランスまで降りて待ちわびてくれてた。お酒を飲んで帰る時だって、どんなに遅くなっても、起きて出迎えてくれてた。

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買い物も一緒に何回も行ったね。お気に入りのお店まで地下街を手を繋いで一緒に歩いて、帽子や洋服選びしてた。お洒落で可愛いおばあちゃんが大好きだったよ。買い物のあとにお茶しようってカフェに入って、ゆっくりお喋りするのも楽しかった。近くに座った知らない人とも仲良くなるおばあちゃんを見て、わたしも似てるところあるなあって思ってた。


一人暮らしの家には全部来てくれた。福岡、広島、佐賀。どこにいても遊びに行くねって、泊まるって言ってくれた。住んでる場所を全部気に入ってくれて、それが全部全部嬉しかった。

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おどけた顔で笑わせてくれるおばあちゃん。歌が好きで、花は咲くの歌は何度も歌ってたね。家族で集まった時は、坊主めくりやババ抜きして楽しんで。ばあちゃんがいる空間は、みんなが笑顔やったよ。旅行にもたくさん行ったね。数え切れないくらいの回数、国内も海外も一緒に行けて幸せだったよ。旅行に行った時の写真をアルバムにしてプレゼントしたのを、ずっと大切にしてくれてたのも嬉しかった。


ばあちゃんの作ってくれるおはぎも好きだった。ばあちゃんと絵手紙を一緒に描くの楽しみだった。わたしが絵を描いて、ばあちゃんが文字を書く。感謝とか笑顔とか、素敵な言葉をたくさん紡いでたね。

 

大学の入試前も、ばあちゃんと過ごしたし。入学式後にはお寿司屋さんに連れてってくれたね。卒業式にも来てくれて、みんなに自慢のばあちゃんだったよ。大学の時、わたしと言えば「ばあちゃん」って言われるくらい、ばあちゃんの話をしてたんだよ。


小学校の先生になったことを、誰よりも喜んでくれたばあちゃん。ばあちゃんみたいに立派な先生になれたかは分からないけど、一緒に仕事の話をできたのも嬉しかったよ。

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漢字ドリルを丸つけしてたの、ちゃんと覚えてくれてたの嬉しかった。本当は授業参観に来るって言ってたのにね、コロナでそれどころじゃなかったもんね。天国からでもいいから、ちゃんと見ててね。ばあちゃんみたいに、子どもたちに慕われる素敵な先生になれるように頑張るけんね。


たっちゃんと初めて会ったときも、すごく気に入ってくれたのが嬉しかった。どれだけ忘れることが多くても、たっちゃんのことを覚えてくれてたのも嬉しかったよ。会う時は、いつも何かお土産準備して待ってくれてて。その心遣いが嬉しかった。


広島にいた時くらいから、朝のモーニングコールはお決まりの七時だったね。今でも七時になると電話がかかってくるんじゃないかってアラームを消しながら少し切なくなってるよ。ばあちゃんからの、ファイトが欲しいよ。がんばれーが、ほしい。


ばあちゃんが好きだった、ちんちん電車の歌も一緒に歌いたい。ばあちゃんがたくさん話してくれたオナラの笑える昔話が聞きたい。ばあちゃんが恋しい。会いたい。また一緒にお話ししたり買い物に行ったり笑いあいたい。

 

お洒落で、写真一緒に撮ろうとすると口紅塗り直し始めるばあちゃん。しっかりしてるようで、よく五本指の靴下を指一個ずれて履いて笑わせてくれたばあちゃん。


自慢のばあちゃん。92歳でも、ギリギリまで一人暮らしして自炊して運動もして、しっかりしてたばあちゃん。

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いつが最期になってもいいようにって悔いなく会いに行ってたし、最期の最後まで一緒にいて手を握ってたし、通夜も葬儀も悔いなく過ごせたと思う。


ばあちゃんからの最後の電話も「結婚おめでとう」って電話だった。電話のかけ方も忘れてたはずなのに、かけてくれて。こんな言葉をくれた電話だったから嬉しくて涙が出た。


最後の言葉も、「ありがとう」だったしたくさん笑ってくれた。全力で、わたしなりにばあちゃんと向き合えたとは思ってる。でも寂しい。思い出すと悲しくなる。会えないって思うと切なくなる。でも、ばあちゃんとたくさんの時間を一緒に過ごせて幸せだったよ。本当にありがとう。たくさんの嬉しいと幸せな気持ちになったよ。

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ばあちゃんみたいな人生を歩みたいし、ばあちゃんみたいに生きたい。本当にありがとう。本当に本当に、大好きだったよ。

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2022/01/14

大好きが積もってく。

気付いたら、彼の話ばかりしている。友達にも、家族にも、みんなに話してる。話せば話すほど、されて嬉しかったことや幸せな気持ちが溢れてく。ああ、わたし、こんなに幸せにしてもらってる。そう感じるたびに、好きが大きくなる。大好きが積もってく。

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居心地がよくって、隣にいて安心する。ちょっとした仕草が、わたしを笑顔にしてくれる。嬉しいも悲しいも苦しいも幸せも、全部ぜんぶ受け止めてくれる。こんなに幸せでいいのかと不安になるくらい、愛してくれる人ができた。それ以上に、わたしも大事に大事に思える存在ができた。

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夏休み最終日。8月24日。ワクチン接種二回目の副作用もあって体調がすぐれない。そんな時も、すっ飛んで来てくれた。ずっと隣で看病してくれる。大量の看病グッズと共に現れたと思ったら、おいしいお弁当と夜ご飯まで準備してくれた。隙間時間で仕事の勉強もしながら、一日中看病してくれたことが嬉しかった。大切に、大切にしてくれる。

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お付き合いが始まってから、毎週のように会いにきてくれる。わたしが彼のいるところへ向かおうとすれば、「運転下手だからだめ」と冗談を言い、迎えにきてくれる。そして会ったらいつも幸せな気持ちにしてくれる。

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気遣いができて、優しくて、かっこよくて、人一倍頑張り屋さんで、思いやりがすごくて、知らないことを教えてくれて、ひとつひとつが丁寧で、ストイックで、居心地が良くて、絶対的な味方、わたしの考えを受け止めてくれて、尊敬できて。理想の中の理想なのかもしれない。

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何でもない日に、何度もサプライズをしてくれた。美味しいお店にも素敵な空間にも、何度も連れてってくれた。ずっと前から行きたかったところにも連れてってくれた。日曜日に、イッテQを一緒に見るだけで幸せな気持ちになれる。トレーニングも勉強も、一緒に出来てお互いを高め合える。

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どんな時も向き合ってくれる。どんなわたしも、受け止めてくれてる。やりたいことを全力で応援し合える。しんどい時は、すぐに駆けつけてくれる。言動一つ一つが丁寧で、優しくて毎回毎回感動してる。こんなに愛されていいんだろうか。こんなに幸せでいいんだろうか。彼と付き合ってから、嬉しいと幸せと大好きがどんどん増えてく。

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少し前に、彼とわたしの家族が会う日があった。人生で初めて、付き合っている人とわたしの家族が会う。緊張しいの彼よりも、わたしの方が緊張してたと思う。とにかくたくさん話して、ずっと笑ってた。大好きな人と、大好きな家族が話してる空間が、とにかく嬉しくて仕方なかった。そしてわたしも、同じように彼の家族に会った。すごく優しくて温かい人達だった。

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きっと、まだ関わらないとわからないことはたくさんあると思う。だけど、だからこそ一緒に、いろんなところに行って見て楽しんで、たくさん美味しいもの食べて。「この人といると幸せだな」って、「この人が辛いときは支えたい」って思い合える関係であり続けたい。どんな時も何よりも優先して、向き合ってくれる。感謝しても、しきれないくらい支えられてると思う。

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は〜、しあわせ。大好きが積もってく。

 
2021/08/26

わたしは、最強で最高の女になる。

去年の夏、当時の恋人と別れ、それまで密かに夢みていた関東での同棲や仕事での立場、その彼と思い描いた家庭をもつというもの全部が全部、一瞬で崩れた。先を見越した上で今の生活を充実させようと意気込んでいた日々が消えてしまった。

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このままじゃ自分のことが嫌いになるかもしれないと焦りながら、あらゆるオンラインの講義に参加していく中で出会ったのがワタシル大学だった。

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新たな自分を、再スタートさせたい。もっともっと、自分の好きな自分でいたい。毎日を生き生きと過ごしたい。思い返せば、とにかく何かに縋る思いだったのかもしれない。

  

そんなこんなで、受かるかどうかもわからないワタシル大学のアンバサダーに申し込んだ。数ヶ月後、採用の通知。合否がわかる日は、ドキドキしてずっと携帯を握ってた。仕事以外のところで色々活動していきたい気持ちもどんどん高まってきているタイミングで合格の連絡だった。とにかく、うれしかった。

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一月。初めての講義。年下の人もいれば、年上の人もいた。職業もバラバラ、キャリアに対する想いもバラバラ、すでに家庭を持っている人もいて自分とは違う立場の人がほとんどだった。

 

そこで代表のナオさんが「自分の充実感を感じる感覚を覚えておくこと。自分が不満を感じる時に、どうやって乗り越えたかを考える。大切な価値観によって充実した未来を考えて、大まかな方向感覚を人生の節目に合わせてプランニングと修正をしていく。」と言葉をくれた。

 

今になってわかる。ワタシル大学での半年間は、自分の人生を歩む上で、一番大事な思考を学んだ時間だったと思う。

  

アンバサダーとして講義を受けていく中で、大きく印象に残っていることは2つ。もともと前職の時から苦手意識のあった「30代後半の人との関係づくり」が今まで以上に深めることができたこと。仕事とプライベートを完全に分ける思考から、バランスをとりながらイコールにできるようになってきたこと。無理なく自分の好きな自分のままで、日々を過ごせるようになった。

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全員受講必須の講義から、自分の必要性に応じて選択可能の講義。定期的なメンターとのミーティングで方向性の確認と具体的に落とし込むヒアリングをしてもらった。2回目以降は、前回のメンターミーティングから修正したりフィードバックをもらったり、新たに思考を整理してもらったりした。講義が進むにつれ、アンバサダー同士の交流も生まれた。これまで話したことのなかった話題も深ぼることができた。

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1つ目。30代後半の人との関係づくり。その年代にあたる、モモちゃんとの出会い。初めてペアワークをしたのが価値観ソートだった。

  

90個ある価値観の中で、自分にとって大事な価値観を1つに絞り込んでいくワーク。90から74(全体の81.32%になっただけだった)。90あるほぼ全ての価値観を大切にしたいと思っていた。次が74から37。37から14。14から5。5から1。最後には「感情」が残った。

 

一方で、モモちゃんはこれまで培ってきたものがあることを語り、大切にしたいことが大切にできない葛藤について話してくれた。選ぶ過程すらも、楽しめなかったらしい。真逆だと思った。

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ライフステージが変われば、大切にしたいものが変わる。大切にしたくても、そうできないこともある。他人の話を聞くことで、自分が何を基準にして大切にしたい価値観を選んでいるのかがわかった。それを教えてくれたのが、モモちゃんだった。

  
30代後半に属する人達との関係づくりに対して苦手意識があったのは、これまで自分を中心軸において関わってきていたからかもしれない。ライフステージが違うこともあるという前提で、相手との関わりができていなかった。関わろうとするときに、相手を知ろうとすること。その上で、自分の伝えたいことを伝える。立場が違うからこそ、見え方が違った。

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2つ目。仕事とプライベートを、完全に分けていたところをイコールに近づけるようになった。これまで、仕事以外で、自分のやりたいことを着実に叶えることができていた。その要素を、仕事にも少しずつ組み込んでいくやり方をメンターが提案してくれた。歌やギター、文章に、写真に絵という自分の表現してきたい分野を仕事に取り入れていく。

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自分が弾き語りした歌を、学級最後の動画に組み込んで動画編集して見せた。時間割や授業時数計画などの事務作業を、得意な関数を組み込んで効率化を図った。学級通信を手書きにして、絵と文章に個性を出すことにした。自分のカメラで撮って編集した写真を、個人懇談で直接見せることにした。この半年間で、自分のありのままの姿を職場で生かせるようになった。自分の好きな自分を出せる時間が、増えた。

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ワタシル大学に参加できてよかったと思えることは、ここに書き切れないほどたくさんある。自分の強みをたくさん見つけることができた。感情の言語化が上手、基本的に未来志向でポジティブ、人の気持ちを読み取れる、ストイック、センス爆発、クリエイティブ、共感力、発信力、深みとパワー。全て、フィードバックしてもらって出てきた言葉。

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結婚と妊娠についての学びも大きかった。自分の特性や性格を捉えた上で、経験をどう活かすのか。夫婦別姓。結婚観・家族観。マミートラックの体験談やポータブルスキルについて。実例を挙げてのディスカッション。ライフキャリアレインボーから見た自分のキャリア。サードプレイスという考え方。学びが止まらなかった。

 

不妊治療って大変そう」と、どこか遠い感覚だった。妊娠するのが当たり前ではないこと。何を優先していくのかを自分の中で明確にすること。体験談を聞いて自分がいかに知っているつもりでいたか、自覚できた。知るって怖いけど、知らないってもっと怖いと思った。

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なりたい自分に近づくために、取り入れたいこと。

  
まずやってみる。次に、それを発信する。そこで、誰かの刺激になっている手触り感を感じながら動き続ける。「できた」のサイクルを繰り返して、継続していく。自分の感情に目を向ける。達成感やモヤモヤを感じたら、一度立ち止まって修正する。


▼個展

・来年の開催に向けて個展経験のある友人に段取りを聞いて、それをもとに逆算した計画表を作る。


▼仕事

・自分だからできることを仕事の中でやっていくこと、増やしていくこと

・自分を出しながら、周りを巻き込みながら進めていくこと


▼家庭

・「人を大切にする」という点における価値観の近さを軸に置き、もう一度自分の家族観について考える。

 

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最強で最高の女になる。がんばる。ワタシル大学に、出会えて心の底からよかったと思える。半年間の記録。

  

2021/08/01

言葉にしないと、無かったことになる。

なんだか久しぶりに書いている。書かない間に、いろんなことがあった。当たり前のことだけど、四ヶ月も経てば話したいことや残しておきたいことが山ほどある。わたし自身のことも、わたしの周りの大切な人たちのことも。

 

ちゃんと関わりたいのに、思うように関われなくて。ひとつひとつに一喜一憂するのが苦しくて、「もうどうにでもなれ」と投げやりになった日がある。

  

しんどいからって逃げようとするくせに、いざ逃げようとしている自分を目の当たりにすると嫌悪感に苛まれる。どう動いてもマイナスにしか思えない、負の連鎖だ。

  

そんなときに、とても近い人から「貴女のいいところは、それでもちゃんと向き合おうとするところだから向き合ってから向いてるか向いてないかは決めたらいい」と言われた。自分が納得するまで向き合った上で、相手の言動を見て決めたらいいと言われて腑に落ちた。

       

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思いは言葉にしないと、無かったことになる。

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これも最近知った言葉。もともと知っていたような、そんな言葉。

   

何か出来事が起きた時、相手に対して「ああ、なんだ、そういう人か。」と独りよがりになってしまうときがある。

   

相手に期待しない、という選択。伝えたところで何も変わらないと決めつけてしまえば、自分が楽になる。「伝えない選択」をする。そうした方が楽だし、きっと誰も傷つかないで済む。

 

   

これまでも自分の気持ちを伝えて、相手の気持ちも状況も、何も変わらなかった。関係だけがギクシャクして、後になって後悔したことも何度もある。

  

それでも伝えたいって思うのは、その人と、その出来事と向き合いたいからだと思う。

   

前にも、同じようなことを書いたことがあるような気もする。伝えるか、伝えないかの葛藤。

 

   

結局わたしは、伝えることで関係が深まると思うし思ってきたし、それでも深まらなければ相手との関係はそれまでなんだと割り切る。わたしは、わたしなりに、相手に伝えて聞いて向き合う。

 

思ってることがあるなら、伝えてしまう。うれしいも、くやしいも、かなしいも、たのしいも全部ぜんぶ。伝えた上で、伝わるか伝わらないかはその時考えたらいい。

    

そうやってきたし、これからもそうあろうと再確認できた最近のこと。

   

思いは言葉にしないと、無かったことになる。

  

2021/06/26

じいちゃん

その日のことを、その日中に残しておかないと時間が経つのと同じくらいわすれてしまう。残せるときに、残していたい。

 

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あっという間に、病棟が変わってしまって、直接会えなくなった。呼吸も自分でできなくなってるって。わたしなりに、全力で関われているのかな。思ったって仕方がないことだけど。


0123

じいちゃん、がんばってくれ〜


0124

病院に会いに行ったけど、コロナだから会えなかった。しばらく会ってないから会いたいよ〜。湯たんぽがいるって言われてたけど、寒いのかな。

 

 

0126

この日が、じいちゃんが亡くなった日。これを書いてる今は、この日からずいぶん日にちが経っているんだけど今でも実感はわいてない。


朝起きたら、危篤状態って連絡が来ていて呼吸が乱れるくらい涙がすでに止まらなかった。会いに行ったときには既に息を引き取っていて、冷たくなって横になったじいちゃんがいた。痩せて、小さくなって、まるで別人だった。

 


いつかこの日がくると分かってたはずなのに、いざとなったら苦しくてしんどくて受け止めきれなかった。もっともっと先のことだと思ってた。じいちゃんとの時間は、たくさん作ってきたはずなのに寂しい。もう会えないなんて信じられない。会いたい。


0202

おじいちゃんが亡くなって、毎日のように泣いて虚無感すごくってどうしようもできない。


0205

変わらない日常を送ることに違和感を覚える。何事もなかったかのように流れる時間が、嫌悪感に塗れる。ふとした時に、なんとも言えない感情が溢れてく。乗り越えなきゃ。


0206

ばあちゃんに会いに来た。たくさん写真を撮った。もっとじいちゃんがおる時にカメラ買っとけばよかった。思い出たくさん残したかった。ばあちゃんとの時間は、たくさん残していこう。


0207

今日で、二七日。朝早くから夜遅くまで、じいちゃんの話をいろんな人がしてくれる。じいちゃんの孫であることが、誇りだよ。目に見えないところで、たくさん人のために動いてたじいちゃん。わたしもそんな人になる。

 

 

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じいちゃんへ


小さい頃からトラックの後ろに乗せて、畑や山に連れてってくれたね。家の池の鯉に餌やりしてたら、一緒に座って話をしてくれてた。竹馬が好きって言ったときには、本物の竹で竹馬を作ってくれた。あれからもっと竹馬が大好きになって、クラスで一番得意になったんだよ。


住んでる町をよりよくしようと、足場の悪いところには階段を作ったり、高齢の人たちもお墓参りできるようにって手すりを作ったり、桜の木が綺麗だろうって千本の桜を植えて桜並木の道を作ったり、雨に濡れないようにってお地蔵さんの屋根まで作ってあげてたね。コロナ対策のマスクは、わたしがお地蔵さんに付けておいたから安心してね。


お正月は、一緒に初詣に行って巫女さんに挨拶して御神籤をひいて墓参りしてたね。間違えて交通安全のお守り買ったのも今思い返すと良い思い出になってる。足が痛いって言うじいちゃんを、後ろから押して上がることも、もう二度と無いと思うとなんだか寂しいよ。いつかまた一緒にこの道を歩けないかなって、どこかで期待してたみたい。


お正月やお盆には、町中の人がやってきてお世話になってますってお礼を言われるじいちゃんは本当にかっこよかった。町中のみんなに慕われて、尊敬されて、人のために生きてるじいちゃんが、自慢だった。

 


お婆ちゃんの作る料理を、自分が作ったかのように「まっとけ〜まっとけ〜(もっと食べろ〜もっと食べろ〜)」って自慢げな様子。「こいは、食べたか?こいも、おいしかぞ。」って言いながら、笑顔でお皿の上に食べきれないくらいのおかずを置いてくれてた。「美味しいときは、うまか〜って大きな声で伝えんば!」って教えてくれた。お婆ちゃんを誰よりも想ってる姿をいつも見せてくれてた。


帰り際には、いつもぎゅっと力強く手を握ってバイバイしてた。見えなくなるまで、お婆ちゃんと二人で手を振ってくれてた。


写真を撮るといつも変な顔して笑わせてくれた。何歳になったかの話をすれば「はよ婿を連れてこい」って必ず言ってきて「じいちゃんと結婚すると」って答えるお決まりのやりとり。すかさず「なんば言いよっとな」ってじいちゃんからのツッコミが大好きだった。


広島にいたときにじいちゃんの入院が決まってから、佐賀に戻るって決めた。毎月必ずじいちゃんとばあちゃんに会うって決めてから十数年間ほとんど会ってきた。色んな理由はあったけど、じいちゃんにすぐに会えるようにって、仕事を辞めた。コロナで最後一年ほとんど会えなかったけど、毎年じいちゃんの誕生日をお祝いできて嬉しかったよ。じいちゃんの喜ぶ顔が、すごく好きだった。あと少しで誕生日だったんだけどな。

 

 
じいちゃんに、愛されて育った。そう言えることも、幸せだった。たくさんのことを教えてくれて、たくさんの世界を見せてくれた。どんなわたしも認めてくれて、どんなときも応援してくれた。本当に本当に心から愛してくれた。これまでも、これからもずっと大好きだよ。わたしのじいちゃんでいてくれて、ありがとう。じいちゃんが、じいちゃんでよかった。

 

本当に本当に、ありがとう。大好きだよ。

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2021/02/07